心理学講座 心理学を学びたい方へ

心理学講座で心理学を学びたい方、参考にしてみてください。

心理学講座 心理学を学びたい方へ・実験心理学と臨床心理学

実験心理学と臨床心理学

 これまでの心理学の歴史をみてみますと、何か気づいた事があったでしょうか。実は、大きく分けると2つの流れがあったのです。

 その1つはヴントによって確立されて今日まで続いている流れで、研究方法を自然科学に求めるものです。自然科学は諸現象を観察し、諸現象の関係について仮説をたて、それを検証するためのデータを集めて統計的検討をし、仮設から理論を構築するという方法をとります。この方法を実証的方法といいます。この方法こそが科学としての心理学だと考え、実験を方法的な柱にすえるので実験心理学と呼びます。

 もうひとつの流れとして、人間には個人差があり当然ですが一人一人違う世界を持っています。フロイトにはじまり、心の不適合に悩める人たちを援助することを目的とする実験的領域においては、そうした個と関わることを通じて人間心理の普遍的な構造とは何かを探るという方法がとられてきました。こうした方法による心理学を臨床心理学と呼びます。

 20世紀の心理学は、この実験心理学と臨床心理学のせめぎあいの歴史でもあります。実験心理学者からいわせれば、臨床心理学は科学ではない!といったことになります。また、臨床心理学者から言わせれば、実験心理学は心不在の心理学である!ということになるのです。20世紀ではアメリカの行動の科学こそが心理学であるということが主流でしたが、こうしたなかからトランスパーソナル心理学が生まれたことは、実に面白いことですね。

 心について知りたいから心理学の講座を学ぶのに、なんでこんなにまわりくどいの・・・と、そう思われた方もいるのでは、ないでしょうか。確かに学問として成り立つ以上、心には未知の領域が多く、科学的な証明も必要とされたと思われます。

 自分自身が、このことには共感できなくとも、心理学の講座で学ぶ以上、知っておくようにしましょう。