心理学講座 心理学を学びたい方へ・記憶のメカニズム
記憶のメカニズム
記憶については、心理学の講座を受講するうえで、少しおもしろいところなので追加して述べておきたいと思います。まず記憶というものですが、物事は3つのプロセスを経て記憶されます。その3つとは、記銘・保持・想起(再生と認識)の3段階になります。
記銘とは、物事を頭のなかなどで反復したり(これは、リハーサルといいます)、イメージを膨らませたりして記憶しようとすることです。例えば歴史の年号を覚えるのに、何度も復唱し、年代を語呂合わせで覚えようとすることがこれにあたります。
保持とは、記銘によって記憶されたことがらを、長く保っておくことですが、これは外からは観察しにくいことです。
想起が可能かどうかで、記憶が保持されているかどうかが確認できるだけなのです。想起とは、保持されたことを思い出すことであり、再生と再認の2種類があります。再生とは、記憶内容を言葉などであらわすことになり、再認とは、すでに経験したことのあるものをそのとおり確認できることで、これは、たとえば知っている歴史上の人物の名前が試験に出たとき、その名前が既知のものであるとわかることなのです。
自分がよく通った道の幅が、久しぶりに行ってみると意外に狭かったということが経験としてあると思います。これは記憶が【変容】しているといえるのです。いったん記憶されたことがらは、再生されるときにある部分が強調されたり、単純化されたりして、もとのものとは変化するといわれるためなのです。また、記憶は個人の定義によっても変化すると言われています。
また、犯罪などの現場での目撃証言は、その個人がどの程度犯罪者にとって偏見のようなものを持っているかによって、目撃しているのにも関わらず同じ証言にはならないということも、よく知られてることです。
このような人の記憶の面白さに心理学の講座を受講することによって、ふれてみるのもよいでしょう。