心理学講座 心理学を学びたい方へ・人間性心理学
人間性心理学
【第一の心理学】をフロイト、【第二の心理学】をワトソン、それぞれがこのように呼ばれています。では、【第三の心理学】とはなんなのでしょう。心理学の講座でも勉強することになると思いますが、これは、【人間性心理学】と呼ばれるものです。
彼らは第一、第二の心理学が人間を決定論的に観るあまり、主体的に決断する能力をもっていることをないがしろにしている、と批判したのです。そしてひとりひとりの主観的経験を重視して、生きることの意味や価値の発見に寄与しようとする心理学が必要なのだと主張しました。このような考え方をもつものが、人間性心理学になります。
この考え方の代表的な学者がA・マズローです。彼ははじめ、行動主義心理学などを学んでいたのですが、これには限界があると悟り、自己実現を研究のテーマにしていきました。この言葉は今でもとてもよく使われる言葉ですね。
自己実現というのはとても曖昧な言葉ですが、自己実現した状態とは次のようなことがあげられます。例えば現実の自分の姿を見定めている。自己・他者・自然をありのままに受け入れている、きわめて自発的である、自己中心的でなく問題中心の生き方をしている、自立的でかつ独立している、目的と手段を区別している、民主的性格、神秘体験や至高体験を体験している、などの特徴で示されます。
マズローは禅・ヨーガ・道教などの東洋的な宗教やシャーマニズムに触れたこともあり、その関心を自己実現から自己超越という問題へと移していったのです。
このようなことが心理学講座でもおなじみの【第四の心理学】にあたるトランスパーソナル心理学が開かれることにつながっていくのです。